古事記スクール

日本人のOS古事記を全ての日本人に!!小説、イラスト…カジュアルに古事記を広めます!

【新古事記066】33歳の憂鬱

22時45分 「おはようございます。今日もよろしくお願いします」 フロントバックに航が入ってきた。 航は掛川さんの姿を見つけると、バッグから本を取り出し渡した。 「これ、アドラー心理学の本です。もしかして買っちゃいました?」 「ああ、いえ、まだ買っ…

7月イベントのお知らせ

今後のイベントの予定です。 ぜひご参加ください^ ^ 7月20日 イラストでわかる!古事記スクールin原宿 イラストだから誰でも簡単にわかっちゃう古事記です。神話部分を一気に駆け抜けます!! 日時:7月20日9:00〜12:00 場所:原宿駅徒歩5分(詳細はお申し…

【新古事記065】雑誌のコラム

聖は開いた雑誌のページを陽に向けてきた。 「ここ!ここ!」 陽は雑誌を覗き込んだ。 「あれ?この人???さっきの…」 『スピリチュアルに555万円を投じた男! シキカワ☆ワンダラーの突撃スピリチュアル』というコラムに見たことのある人物の写真が載って…

【新古事記064】帰路の電車

平日午後の電車は空いていた。陽と聖は並んで座席に腰かけた。 聖はさっき手に入れた雑誌をパラパラとめくっていた。 「それ、なんの雑誌?」 陽が聖に聞いた。 「占いとか、スピリチュアルとか…そっち系の雑誌だね。 普段こんなの買わないけど、『龍特集』…

【新古事記063】別れ

お店を出るとそれぞれが別れを告げた。 「ひーちゃん、連絡先交換しよ」 「うんうん」 聖とカナコはスマホを取り出し連絡先を交換した。そして、カナコは聖をハグした。 ノブナガもさりげなく聖とハグしようとしたが、カナコが鋭い眼光でそれを制した。 「広…

【新古事記062】ノブナガの葛藤

「ヨウくん、とにかくさっさと結婚した方がいいよ。ひーちゃん、披露宴には私も呼んでねー」 聖は笑いながら即答した。 「ぜひぜひ!!」 「披露宴?カナコは家族なんだから挙式にも参列してもらうぞ…」 ノブナガが口を挟んできた。 「まだ言っとんのか!こ…

【最近のこと】怒涛の一週間

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。 この一週間、本当に忙しくすごしていました 7月5日:神社ミーティング 神社仲間との神社ミーティング。 10年来の神社仲間と今後やっていくプロジェクトについて話しました。 彼は10個くらい年下で…

【新古事記061】女子トーク

「ちょっと待った!! 婚約など、そんなことはオレが許さん!! 聖ちゃん、そんなモヤシのような男とは別れてオレと付き合わないか?」 ノブナガが帰ってきた。 「お兄ちゃん!! せっかく良いとこなのに邪魔しないでよ!! それに、なんでひーちゃんとお兄…

【新古事記060】カナコ・ワールド

「で、二人はどこで出会ったのー?」 「えー、職場ですよ、職場」 「ふーん社内恋愛ってやつかぁ で、仕事、何やってんの?」 「ホテルのフロントです」 聖とカナコはすっかり打ち解けていた。 「私、もともと、居酒屋で働いてたんです。そこに今の上司に当…

【新古事記059】スサノオの難

「なんだか知らないけど、私の運勢を見て欲しいだの、使命を教えてくれだの、自分が何者か教えて欲しいだの…そんなくだらない電話がたくさんかかってきてね。 鬱陶しいから電話線を抜いたんだ」 「ほう?なぜ急に…」 「それがわからないんだよ。 たしかにオ…

【新古事記058】鳴らない電話

話がひと段落すると広末さんが言った。 「ところで君たち、お腹は減ってないの?」 するとノブナガが即答した。 「腹ペコです」 広末さんは笑った。 「ノブナガ君のそういう素直なところ、好きだよ。みんな、好きなもの頼んでいいよ… と言っても、頼みづらい…

【新古事記057】カナコの恋

広末さんは続けた。 「そしてゴネてゴネてゴネて…ついに租借を諦めさせたんだ」 カナコが目をキラキラさせて言った。 「素敵っ!!」 「古事記には「国生み神話」が描かれている」 「国生み神話???」 「イザナギ、イザナミという夫婦神が島々を生むんだけ…

【新古事記056】高杉晋作と古事記

「高杉晋作は長州藩の人だよ」 広末さんは言った。 「藩に無断で軍艦を購入したり、突如出家したり、脱藩して投獄されたりしたって話だよね。ノブナガ君の言う通り、まさにロックな人だね」 ノブナガは言った。 「さすが広末さん!!わかっていらっしゃる!…

【新古事記055】キング・オブ・ロック

聖は心配そうに言った。 「でも、お兄さんに…怒ってる明智光秀さんが憑いてるって…」 「そ、そんなもの恐るに足らん! オレは第六天魔王の生まれ変わりだぞ!! カーッカッカッカッカッ!!」 ノブナガは強がって笑った。 「でも、名前がノブナガで明智光秀…

【新古事記054】聖

聖は広末さんに聞いた。 「どういうことですか?」 「ヒジリっていうのは、もともと「日を知る」ということらしいんだ。日って太陽のことね。 日を知り、祀りを司る存在。つまりヒミコのことだね」 陽は聞いた。 「ヒミコって邪馬台国の?」 「僕はヒミコっ…

【新古事記053】龍の計らい

「あらー、あなたたち!!」 席を立ち上がったらカナコの視線の先には、龍橋神社で会った2人の姿があった。 (げ、またあいつらか…女の子の方はともかく、あの大男がなぁ…) 陽は店を出たくなった。 広末さんが言った。 「知り合い?」 「ええ、さっき龍橋神…

【新古事記052】和歌山ラーメン

「なぁ、聖。ちょっと休憩しない?のど乾いたし…」 「そうねー、ちょっと早いけどお昼にしよ。ヨウ、何食べたい?」 陽は少し考えてから言った。 「せっかくだからさ、昼間っからビール飲みたい。平日の昼前にビール。贅沢!!」 「しょうがないねー、ヨウは…

【新古事記051】スピリット

「お待たせ、「生」はあなた達ね?」 店を一人で切り盛りしているであろうオーナーがドリンクを運んできた。 「と…これがあなたのね」 オーナーはカナコの前にジンジャーハイボールを置いた。オーナーはニコリともせず、どこか虚ろげで、心ここに在らずとい…

【新古事記050】岡山のファイアーボール

「広末さん、わざわざ東京まで、ありがとうございます」 カナコと大男は頭を下げた。 「いやいや、そんなことないよ。ちょうどこっちで打ち合わせがあったから。 ところで場所は決まったの?」 「はい。ありがとうございます。 キャパは300人くらいですね」 …

【まとめ読み】新古事記~11話から20話まで~

11話から20話までの総集編です https://kakuyomu.jp/works/1177354054889904426/episodes/1177354054890240338

【プレゼント】聖の双龍手ぬぐい

いつも「新古事記」をお読みいただきありがとうございます。 物語の中で、聖が陽に贈った「双龍手ぬぐい」欲しい方いませんか?(龍橋神社のモデルは高円寺にある馬橋神社です) 7月7日奈良で開催する古事記スクールにて、この「双龍手ぬぐい」を1名様にプレ…

【新古事記049】双龍の手ぬぐい

巫女さんの話がひと段落すると、陽は聖に言った。 「聖、お守りどれがいい?1つ買ってあげる」 聖は人差し指を立て、左右に振った。 「お守りはね、買うのではなくて授かるものなんだよ。ね?お姉さん?」 巫女さんはニコリと笑った。 「あ、でもありがとう…

【新古事記048】神宮大麻

「アメノイワト??? アメノイワトってなんでしたっけ?」 聖は正直に聞いた。 「日本の神話に出てくるお話です。 弟・スサノオが大暴れをし、心を痛めた姉・アマテラスがショックで岩戸の中に引きこもってしまうんです。日本初の引きこもりですね」 「あ、…

【新古事記047】4つのお守り

お参りを終えた2人は、境内を見てまわった。 「この狛犬、聖にそっくりじゃない?」 おー、よしよし」 陽はそう言って狛犬の頭を撫でた。 「ヨウ、、、ぶつよ…」 聖は白い目で陽を見た。陽はさらに狛犬を観察してから言った。 「あ、ごめん、聖。 こいつ、付…

【新古事記046】息を合わせて

不思議な2人組みと別れた陽と聖は、龍橋神社の境内を見てまわった。 龍の神社らしく、境内には清流が流れていた。都内とは思えない清々しい神社だった。こんこんと湧き出る御手水は、地下50メートルから汲み上げているらしい。 御手水の作法を知らない陽は、…

【新古事記045】スサノオ・ファイアー・ボール

「そうそう」 カナコと呼ばれる女性は思い出したように話を続けた。 「この龍の鳥居…双龍鳥居って言うんですけど、都内に3つしかないんですよ。 あとね…」 彼女はとめどなく話し続けた。 「この先の隋神門の天井に大きな鈴があるんですけど…その下で夢を念じ…

【新古事記044】ペアルック

赤い鳥居をくぐると、すぐに次の鳥居があった。この鳥居は石で作られていて、向かって左の柱に昇り龍、右に降り龍が彫られていた。 「これこれ、これを見たかったの」 聖は嬉しそうにいった。 平日の朝ということもあり、神社の中は閑散としていた。 しかし…

【新古事記043】神社デート

08時30分 陽と聖は新宿で黄色い電車に乗り換えた。陽は久しぶりの満員電車に辟易としていた。 すでに自宅を出てから1時間以上が経過していた。そこからさらに10分程度電車に揺られ、二人は目的の駅で降りた。 「うえー、疲れた…」 満員電車にぐったりする陽…

【新古事記042】妻との確執

3時55分 航がフロントバックに戻ると、掛川さんと交代で起きてきた米澤さんがいた。 「おはようございます」 米澤さんは航の顔を見ると言った。 「ちょっと腹減ったんで、ご飯食べていいですか?」 「もちろんです、どうぞ」 米澤さんはコンビニで買ってきた…

【新古事記041】シキカワ☆ワンダラー

仮眠に入った航は、バッグからタクヤさんの書籍を取り出した。 そして、まじまじと帯を見た。 帯には 「炎上上等!スピリチュアル界のご意見番シキカワ☆ワンダラー絶賛!!」 と書かれていた。 航はスマホで「シキカワ☆ワンダラー」と検索した。 すると、原…