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【新古事記062】ノブナガの葛藤

「ヨウくん、とにかくさっさと結婚した方がいいよ。ひーちゃん、披露宴には私も呼んでねー」


聖は笑いながら即答した。


「ぜひぜひ!!」


「披露宴?カナコは家族なんだから挙式にも参列してもらうぞ…」


ノブナガが口を挟んできた。


「まだ言っとんのか!このボケ兄貴!!」


バキッ


「いてーなー!!お前は加減というものを知らないのか!!岡山の両親が泣いとるぞ!!」


「ヨウくん、またこういう変なヤツが現れる前にひーちゃんと結婚するんだよ」


13時30分


広末さんが言った。


「もうこんな時間か。僕は次の約束があるからそろそろ行かないと」


「あ、私たちも出ます。ひーちゃん達はどーする?」


「あ、僕たちもそろそろ帰ります」


全員が席を立ち、レジに進んだ。広末さんが会計を済ます。


その時、ノブナガとオーナーの目があった。


(な、なんだ、この全てを見透かすような目は…まさか本当にオレに光秀の霊が憑いているのか…


さっきの犬のクソの件もあるし…こいつ只者ではないのかもしれん!!


いや、そんなわけがあるか…)


ノブナガは思わずオーナーから目をそらした。カナコが言った。


「ん?お兄ちゃん、どうしたの?顔悪いよ」


「か、顔じゃなくて顔色だろーがっ!!」


その時、広末さんが言った。


「これもください」


そう言って手に取ったのは、オーナーがノブナガに勧めたパワーストーンのブレスレットだった。


「5,000円でーす」


広末さんはブレスレットを受け取ると、ノブナガに差し出した。


「これ、ノブナガ君にぴったりだと思うよ」


カナコが言った。


「ちょっと、広末さん!!それをいただくわけにはいきません」


「いいからいいから。人の好意は素直に受け取るものだよ」


ノブナガはブレスレットを受け取ると、膝まずき頭を下げた。


「広末さん、ありがとうござる。この恩は一生わすれませぬ」


「…ござるって、、、ちょっとお兄ちゃん、さすがに恥ずかしいからやめてよ!!」


広末さんが笑った。陽と聖も笑った。