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【新古事記075】朝寝坊

07時15分


「浅間さん、戻ってきませんね。


今までこんなこと一度もなかったのに」


掛川さんは不思議そうに言った。仮眠に入った陽は、時間になっても戻らなかった。


「ちょっと僕、見てきます」


航はそう言って掛川さんの了承を得ると、その場を外れた。


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コンコンコン…


どこか遠くから音が聞こえてくるような気がした。


コンコンコン…


「はっ!!」


2回目の音で、陽は飛び起きた。昨日、掛川君に借りた本を読んでいるうちに、いつのまにか眠ってしまったらしい。心臓がバクバクと音を立てている。


陽はスマホの画面を見て時間を確かめた。


(やばっ、寝過ごした)


「浅間さーん」


ドアの向こうから航の声が聞こえてきた。


「あ。すみません。寝過ごしました。


すぐ行きます!!」


航の声が返ってくる。


「わかりました」


陽は急いで顔を洗い歯を磨く。着替えをし準備を整えるとすぐにフロントバックに向かった。


ガチャッ!!


掛川君、ごめんごめん」


「浅間さん、おはようございます。


浅間さんが寝過ごすなんて初めてですね。体調は大丈夫ですか?」


「大丈夫、大丈夫。スマホの目覚ましセットするの忘れてたよ。本当に申し訳ない」


掛川君は笑って言った。


「大丈夫ですよ。


今日は氷川さんもいますしね。3人体制って楽ですよねー。ずっとこのままならいいのに。


それに…浅間さんにもそういうことあるんだって、逆にホッとしました」


続いて陽は航にも謝った。


「氷川さん、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」


「いえいえ、ご迷惑だなんて…それに、僕は研修中ですから」


掛川さんが割って入った。


「浅間さん、気にすることないですよ。


それに、朴さんなんてしょっちゅう寝過ごしてますから。あの人、本当に朝弱いからなー。


この間なんて8時あがりなのに誰も気づかず、11時まで寝てたんですから。

 

3時間の寝坊残業」


掛川さんが面白おかしくそう言うと、陽は苦笑いをした。


それを聞いた航は思った。


(浅間さんは、みんなに好かれているな)