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【新古事記092】神話の知

「そういえば…


龍橋神社の巫女さんが神札(おふだ)がどうとか大麻がどうとか言ってました。


それで聖は興味を持ったようでした」


「素晴らしいことだと思います」


「でも、これだけ科学が進歩した現代に神札を飾るなんて…僕には意味が見出せません。


まあ聖がやる分には止めませんが」


「僕もね、神棚とか仏壇とか…それこそお墓まいりとか。そういうことを一切やらない家庭で育ちました。


今、神棚をお祀りしている家庭なんて少ないでしょうね。


だから、浅間さんの言ってることも分かりますよ」


さらに航は続けた。


「『科学の知』に対して、『神話の知』という言葉があります」


「シンワノチ?」


「はい。例えば浅間さんがインフルエンザにかかったらどうしますか?」


「そりゃまあ、病院に行きますよね、普通」


「じゃあ、昔の人はどうしたでしょうか?」


「うーん、ご飯食べて寝てるしかないですね。重い病だったら死んでしまうかもしれない」


「そうですね、だから昔は『祈る』くらいしか方法がなかったんです。お百度参りって聞いたことあるでしょう?」


「はい、そんなことして治るわけないですけどね。科学の進歩は素晴らしいですね」


「はい、科学はたしかに素晴らしい。科学というのは分けていく学問なんです」


「分けていく?」


「はい、例えば学校のカリキュラム。国語科とか数学科とか、病院なら内科とか外科とか…分けることによって専門性が出てくるわけですね」


「へー、なるほど」


「しかし、僕はそこに弊害があると考えています」


「弊害?


うーん、僕にはなんの問題もないように思えますが???」