古事記スクール

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【新古事記097】マスター

古事記の講座?氷川さん、古事記の先生をやっているのか?)


航はマスターに言った。


「今度、僕の講座を聞いてみてください」


「おお、ぜひぜひ。


ここでやってくださいよ」


「え?いいんですか?嬉しいなぁ。


マスターの朗読の古事記というのも面白そうですね?


朗読で古事記っていう発想が…」


スサノオがオロチ退治の時に急に策士になるじゃないですか?


あれって不自然だと思うんですよ…


そこで頭に挿されたクシナダが…」


マスターと航の話は盛り上がっていた。


陽は話がちんぷんかんぷんで、ただ黙って聞いていた。


ふとカウンターに目をやると色々なイベントのフライヤーが置かれていた。


「へー、このカフェでいろんなイベントやってるんだな…」


陽はそのうちの一枚を手に取った。ポストカードサイズのそれには、


古事記のお話会』

 

と書かれていた。


(講座ってなんと身構えちゃうけど、お話会くらいなら初心者の僕でもついていけるかなぁ???)


航とオーナーの話はまだ続いていた。陽はフライヤーをバッグにしまった。


「私、出身が米子でして…」


「へぇー、西の方は古事記熱が高いですよね。米子だと、出雲大社も近いですね?」


「ええ、向こうにいるときはよくお参りしていました。今でも帰省したときはお参りしますよ」


「お店の名前、オオクニヌシコーヒーにはしなかったんですね」


航は笑った。


「母が美保神社を好きでしてね」


「ああ、なるほど。


僕、スクナヒコナ大好きなんですよー」


そう言ったところで、航は陽の方を見た。


「浅間さん、すみません。つい盛り上がってしまって」


「い、いえ、全然大丈夫です」


「オーナー、名刺交換させていただけますか?」


「もちろんです、喜んで」