古事記スクール

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【新古事記107】キッチンの聖

「ん?」


目を覚ました陽は時計を見た。


17時38分


「いけねっ!もうこんな時間!!」


陽は急いでカップ麺の残骸を処分し、食器を洗い、急いで掃除機をかけた。


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「ふぅ」


掃除機をかけ終え一呼吸つくと、陽はソファに腰を下ろした。テーブルの上には掛川君に借りたアドラーの本と『寝不足になる古事記』が置いてあった。


陽は少し迷ってから『寝不足になる古事記』を手に取り、続きを読み始めた。


少し読んでから陽は呟いた。


「この登場人物の多さはなんなんだ?


しかもやたらと名前が長いし…世界観も全く伝わってこない…」

それからしばらくすると…


18時05分


「ただいまー」


聖が帰ってきた。


「お、聖。おかえりー」


「今からご飯作るね、ちょっと待ってて」


陽は再び本に目を向けた。聖が声をかけてきた。


「ねぇ、氷川さんとのお茶、どうだった?」


陽は本を読みながら答えた。


「楽しかったよー、すごく」


「へー、どんなお話したの?」


「うーん、そうだなー…氷川さんの過去の話とか」


聖は笑った。


「なにそれ、その言い方、なんか怪しくない?」


陽は本を閉じた。そして続けた。


「あと、古事記の話をしたよ」


「え?古事記の?


古事記って龍橋神社のお巫女さんや、かなぶんが言ってた古事記だよね?」


「うん、氷川さん、古事記の先生もやってるらしいよ」


それを聞いた聖は、


「え?古事記の先生?


氷川さんが???


なにそれなにそれなにそれ〜」


目をキラキラさせながら、聖はキッチンを離れ陽の方へ近づいてきた。


「おいおい、聖…夕御飯は?」


「あう〜〜…わかりましたよー」


聖は嘆きの声を上げるとキッチンに戻った。


「超高速スピード!!」


聖はそう言うと、調理のスピードを上げた。