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【新古事記149】龍橋神社、再び

「よし!」


そういうと陽は「古事記まんが」を閉じた。


「聖、オレもとりあえずだけど読み終えたよ」


聖はニコリと笑うと言った。


「もう次の駅で降りるよ」


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09時35分


陽と聖は駅を降り商店街を歩いていた。


「あ、見て見てヨウ!!」


聖が言った先に目を向けると、そこには10人ほどの行列が出来ていた。


「おお、あのお姉さん…じゃなかったお兄さんのお店、めっちゃ人気店になってる!」


レスターの店主アラキさんのことをスピリチュアル界のご意見番シキカワ☆ワンダラーが雑誌で記事にしてから、スピリチュアル好きな人たちが押し寄せているらしかった。


「お兄さんにも挨拶したいけど、これじゃちょっと無理かもねー」


レスターを右手に通り過ぎると、すぐ左手に極空ラーメンが見えてきた。こちらはオープン前で、まだシャッターが降りていた。


「楽しみだなー、極空ラーメン」


「あんまり期待するなよ〜〜


ノブナガさん、味が落ちたって言ってるんだろ?」


陽はそういうと少し憂鬱になった。


(ノブナガさん、あんまり会いたくないなー

 

あの妹も、熱くていい人なのはわかるんだけど、完全にペースを持っていかれちゃうというか…

 

今日も聖と結婚しろって焚きつけらるんだろうなぁ…)


商店街を抜けると静かな住宅地があり、やがて杜が見えてきた。


「着いた着いた」


聖はそういうと目を瞑り、大きく息を吸って吐いた。


「あー、ここは気持ちが良いところだねー」


赤い鳥居の奥に石で出来た双龍鳥居が見えた。二人は龍橋神社に到着した。


陽は時計を見た。


09時50分


まだ兄妹は来ていないようだった。