「おい、もやし!!
お前、マザコンをバカにしていないか?」
陽は少し考えて答えた。
「バカにするというか…
うーん、母親離れできない甘えん坊なイメージですね。
だがらノブナガさんっぽくないかと…」
「ふむ、それは違うな。
マザコンをオレが日本語に訳すなら…
ずばり「孝行息子」だっ!!
すなわちマザコンは讃え言葉であり、日本一の孝行息子であるまさしくオレのことだ!!
カーッカッカッカッカッ!!」
ノブナガは高らかに笑った。
カナコが言った。
「いや、マザコンを日本語にって…
「え?そうなの?
かなぶん、物知り〜」
聖が感心した。
ノブナガが言った。
「もやしよ、日本発のマザコンは誰だかわかるか?」
「日本初のマザコン?」
陽はノブナガの質問が飲み込めなかった。
「あっ!!」
はいはいはいはーい!!
ノブナガさんっ!!」
聖が声を上げた手を上げた。
「はい!
超絶かわいい聖ちゃん、どうぞ!!」
ノブナガは聖を指で刺した。カナコはノブナガに冷たい視線を送った。
「日本初のマザコンは!!
スサノオさんです」
「ピンポーン!!大正解っ!!
さすが聖ちゃん!!
イェーイ!!」
「イェーイ!!」
パチンッ!!
二人はハイタッチをした。
「ノブナガさんっておもしろいですね!」
聖がそう言うとノブナガは幸せそうな顔をした。
イザナミってお母さんなんですか?
それにマザコンが孝行息子ならスサノオは真逆のように思いますが…」
陽がそう言うとノブナガが叫んだ。
「シャラーーーップ!!
それは言わない約束だ!!
よし、もやし。オレがお前にザビエルの話を教えてやろう」
「ザビエルの話?」
「ザビエルの話?」
陽と聖はノブナガの顔をマジマジと見た。