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【新古事記167】神様に合わせた家

「一杯のお水をお供えするだけでも構わないんです。


最初から難しくすると続かないですからね。


簡単に、簡単にです」


聖は言った。


「わかりました。


いきなり結婚しようとせずに、まずはお友達からはじめてみます」


「ふふふ。


そうそう、そんな感じです」


巫女さんは笑った。


「ふと思い出したんですけど…」


陽が口を開いた。


「昔、テレビで古い家の映像を見たことがあるんです。本当に偶然目にしただけで、なんの番組かもわからないんですが…


その家は二階建てで、玄関に神棚があるんです。神棚の前で職人風の男性…多分、その家のご主人だと思うんですが…


彼が手を合わせているんです。


で、神棚の上が…えっと、なんていうか…


吹き抜けになっていたんですよ。


その時、「神様に合わせた家の作りになっている」みたいなナレーションが流れたんです」


巫女さんは嬉しそうな顔をした。


「それは「神様の住まいである神棚の上で人が生活するのは失礼なのでは?」という考え方によるものです。

 

神棚の上を吹き抜けにすることで、神様に敬意を払っているんですね。


まさに神様に合わせた家屋ですね」


聖が焦ったように言った。


「えっ、どうしよう…


うち3階建マンションの2階なんです。


神棚をお祀りした場合、神様の上で人が生活していることになりませんか?」


「カーッカッカッカッカッ!!」


ノブナガが高らかに笑った。


「その問題はこのオレが解決しよう!!」


「お兄ちゃん…あまりにセリフがなかったから耐えられなくなったのね。


喋らないと生きていられないのね…


泳がないと死んじゃうマグロみたい…」


「うるさいんじゃ!!


カナコ、おまえに言われとうないわっ!!


おまえの方がおしゃべりじゃろ?


おまえはピッコロ大魔王のように口から生まれたに違いない。しかも卵で。


カーッカッカッカッカッカ!!」