聖は巫女さんに聞いた。
「タカオカミ?クラオカミ?
変わったお名前ですね?」
ノブナガがずいっと一歩前に出て自信ありげに言った。
「古事記ではタカオカミ。
日本書紀ではクラオカミという名で登場している」
「えーーーっ!!?
ノブナガさん、物知りですねーー!!」
「いやー、それほどでも。
カーッカッカッカッカッ!!」
すると巫女さんが優しく言った。
「違います。
古事記ではクラオカミ、タカオカミの両名で登場し、日本書紀ではタカオカミですね」
「し、しまった!!
一か八かの勝負に出たのに…」
「キャハハハハ!!
お兄ちゃん、ダサっ!!」
カナコが嬉しそうに笑うと、聖がフォローした。
「いえ、ノブナガさんっ!!
タカオカミ、クラオカミと聞いて古事記が出てくるって!!
それだけでもすごいです」
「おおぅ!!
愛しの聖ちゅわーん!!」
ノブナガは聖の両手を取った。
バキッ!!
カナコがノブナガのスネにローキックを入れた。
「ぎゃーーーす!!」
「もうこのくだりでブログを水増しさせるんじゃないっ!!
作者が困ってるって言ってるじゃろがっ!!」
陽が言った。
「クラオカミ…僕の読んだ古事記にそんな神様出てきたかなぁ???」
聖が頷きながら言った。
「うんうん、私も記憶ないわ」
すると巫女さんが答えた。
「イザナギが火の神カグツチを斬り殺した際に誕生した神様ですよ」