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【新古事記188】愛郷心

カナコが一小節を歌い終わったところで聖が言った。


「かなぶん、やっぱり歌が上手ねー


で、その歌はなに?」


「え!ジュリーよ?


ひーちゃん、知らないの?」


「うん、知らない」


カナコが天を仰いで言った。


「まったく、最近の若いもんは…」


「カナコ、ようやく静かになったな」


ノブナガが言った。


「ねえ、ヨウくん


ヨウくんもハマっ子なんだから横浜市歌歌えるんでしょ?」


カナコの問いに陽が答えた。


「いえ、僕は横浜市歌なんて知らずに大人になりましたよ。


それこそ、聖と付き合うまで知らなかったし、当然歌えません」


「えーーーっ!!?


こんな良い曲なのに?」


「私も驚いたの。


私、小学校で習ったと言うか…校歌よりたくさん歌ったもん。


横浜育ちなら誰でも歌えると思ってたから」


ノブナガが真剣な顔で言った。


「まぁ歌詞が歌詞だからな…


横浜市歌を禁止しようという学校があっても不思議ではないかもな」


「え?歌詞が?」


聖が不思議そうに言った。


「放送禁止用語でも入ってんの?」


カナコがそういうとノブナガがため息をついた。


「カナコはバカだのう…


…まあオレの考えすぎかもしれんしな。


野暮は言うまいよ」


ノブナガの言葉を聞いた3人は意味がわからず不思議そうな顔をした。ノブナガが言った。


「なぁ、もやし」


「はい?」


「オレは聖ちゃんの話を聞いて…


横浜が好きになったぞ。


そして、聖ちゃんの横浜愛を知ることができたし、聖ちゃんの好感度もうなぎ登りだ」


「お兄ちゃん、それはひーちゃんがかわいいからでしょ?」


「シャラーーーップ!!


故郷を愛し、国を知ることが…


巡り巡ってお前の幸せに繋がることが、なんとなくわかったんじゃないか?


せっかく素晴らしい市歌があるんだ。


今からでも覚えてみたらどうだ?


きっと白玉楼中の人となった森林太郎も…


喜んでくれると思うぞ」